上記の違いが生じる理由はいくつかありそうですが、一般的には、中東諸国のように国家が厳格にイスラム教を国教として採用しイスラム法を施行している場合は、国家が宗教を理由に個人を取り締まるために厳格になりますし、そうでない国ではそれほど厳格にはならない、といった理由が大きいようです。 他にも、アラブ世界では武力によって支配者がイスラム教をその地域に広めましたが、東南アジアなどではイスラム教徒の商人が伝道することで広めたというように、イスラム教の広がり方の違いが影響していると説明する人もいます。 イスラム教の生活規範の中でも、受け入れの際に特に理解が必要なものは以下の2つです。 ① ハラール(許された行為・物)とハラーム(禁じられた行為・物)という考え方に基づく規範。